この道の果てまで
山下忠彦
シンガーソングライター、俳優、ラジオパーソナリティとしてご活躍中の山下忠彦氏の、コラム『この道の果てまで』『山下忠彦LIVE!太陽にあたる場所』FM845毎週月曜日13:00〜。『夕暮れエンタテイメント』FMハイホー81.4毎週火曜日18:00〜。『奈良町チャンネル』奈良どっとFM78.4毎週水曜日21:00〜。『ちさとシアター』隔週木曜日18:00〜。ONAIR中。
「命がある人達へ」
第102回
先月からの続きっぽいですが
今回も命の大切さや
残りの人生について思った独り言を書こうかと。
知人の子供達が
いつの間にやら自分の考えをしっかり持った
一人の大人に成りつつあると感じた時の事です。
自分がまだ中学の時
はっきり言ってまだ子供な時に
体や声は大人に変わりつつある
半分まだ子供であり
半分大人に変わりつつある微妙なお年頃。
産んでくれた
育ててくれた親に反抗しだしたり
偉そうになってみたり
世の中を冷めた目で見てたり
全てを悟ったようになったり・・・
大人を感じるのが新鮮で
ちょっと大人になったような気がして・・・。
でも本当に大人になり
その大人も長い事やると
その頃を振り返ってみればなんて生意気な
その時は大人な考えと思っていた事が
なんて未熟な思いこみやったと気が付く…。
社会に出て
色々な壁にぶち当たり
子供の頃にはわからなかった事が
知らぬ間に解っていたり
社会の川の流れにゴロゴロと流されて
尖った部分が丸くなるものである。
それが生きる事
それが自分の人生だと
全てに慣れが来て
それら全てをもふくんだ
子供の部分と大人な部分を
持ち合わせた人間になって来たような。
良い意味で
経験が心を豊かにして
強く成って行く。
でも
歳を重ねれば重ねる程
新しい事を始めるには
その経験が時には邪魔をする時がある。
歳を重ねて色々知ってしまうと
その経験が二の足を踏んでしまい
思い切りが足らないまま躊躇してしまう。
何にも知らないから突っ走れたあの日。
それが若さというもの
若さの良い所。
知らないって事が
どれだけの夢を追う力になるか。
それが無謀と考えずに・・・。
だからと言って今でも忘れた訳じゃない
自分の辿り着きたい場所や
手に入れたい物は諦めずに
追いかけている。
誰かと比べるのじゃなく
理想とする自分に追いつくように
あの時とは違った夢に負けないように近づく。
自分の人生だから
どんなスピードで行こうがかまわない。
休みたいとき
急ぎたいとき
好きに歩めば良いと思う。
でも
隣の人
周りの人が先に行こうとするのを
止めたり
妬んで邪魔したり
阻んではいけない。
自分らしい人生が送れず
終わってしまう。
ある占いで
とても良い事が起こるでしょうと
出てたとする。
その占いを信じ
その良い出来事が起こるのを期待して待っている。
でも
いつまでも何も起こらないとする。
その時、
なんや全然当たらへんやん!!と
占いが外れたと思うか?
本来なら
もっと悪い事が起こってたかもしれない。
それが起こらず普通にいるだけで
とても良い事が起こっている事に
気が付いてないだけかもしれない
今の世の中
何が降りかかるか解らない
普通に真面目に生きていても
巻き添えを食らう場合もある。
何も悪い事して無いのに
何で自分に災難が?
と
思うかもしれない。
何も起こらない事が幸せなんだろう。
自分はバイクにも乗り
車にも乗る。
調子に乗った乗り方で事故るのは自業自得として・・・
自分は安全運転でも
どんな事故に巻き込まれるか
そうか不注意で
他人を巻き込んでしまうか
そんな何が起こるか解らない今日この頃
無事で居られている事が
他人を傷付けない事が
凄いラッキーな出来事なんだろう。
前回も言いましたが
例えば
ずっとこの先、生きて行けるお金が山ほどあるとしよう。
生きて行く為に必要なお金を稼がなければいけない
仕事として割り切って来た仕事は止めるだろう。
では
歌は?
殺陣は?
お金にならないラジオやイベントは?
きっと
止めないだろう。
いや、もっと皆さんが喜んでくれる事をするだろう。
お金が目的ではなく
自分が楽しみ
周りの人達が喜んでくれる事なら止めないだろう。
自分と他人が喜んでくれる事に
もっと命を費やすだろう。
お金持ちの老後の道楽か?って感じですが
既にこの先使い切れない程のお金があり
お金の無い事に苦しめられないとしたら
どんな生き方
考え方
命の使い方をするだろうと
改めて感じました。
人生はあっという間
他人を妬んでる場合や時間はない
もったいない。
自分の命の時間を
どれだけ感謝の気持ちで
恩返しが出来るだろう。
人の目を気にしているうちに
世間体を気にしているうちに
体裁を気にしているうちに
自分らしい人生が送れず
終わってしまう。
何をするのも
命がある間
死んでしまえば
何にも出来ない残せない
全ては命のある間
泣いてもわめいても叫んでも
生きている間にしか出来ない事だから。