この道の果てまで

山下忠彦

シンガーソングライター、俳優、ラジオパーソナリティとしてご活躍中の山下忠彦氏の、コラム『この道の果てまで』『山下忠彦LIVE!太陽にあたる場所』FM845毎週月曜日13:00〜。『夕暮れエンタテイメント』FMハイホー81.4毎週火曜日18:00〜。『奈良町チャンネル』奈良どっとFM78.4毎週水曜日21:00〜。『ちさとシアター』隔週木曜日18:00〜。ONAIR中。

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「45歳の夏」

第84回

2013.08.15更新

連日暑い日が続いてます。

場所によっては気温40度を超えている街もある。

そんな中、今年の夏は昼間の日中は
警備員の仕事もしています。

以前から仕事中にとか
ここ最近何度か出て来ていましたが
本業の芸能活動とは別に
警備員をやっています。

なぜなのか?

それは芸能活動だけでは食えないからです…うっうううっ(涙)

って言ってしまえば簡単ですが
意味はまだ他にもあります。

まあその意味は個人的な経緯もあるので詳しくは言いませんが
隠し隠し最初はひっそりとやるつもりでした。

でも年中顔色悪そうな、色白の自分が
日に日に黒くなっていくのも隠し様もないので
とりあえず頑張っていますと。



どんどん日焼けで、思っていた
予想していた以上に
顔と首だけが

松崎しげる

のようになって来ています。

日光が暑すぎてシャツの袖も捲れず

って言うか

現場によっては長袖を捲ったらいかんとも言われています。

前々回のTV収録では
腕が焼けている所が赤く、焼けていない所とくっきりわかれ
特に二の腕あたりは白いままなので

汚い!! 痛そう!!!

と、言われました。

なので出来るだけ腕は焼かないようにと
暑い中、長袖のまま
黒いTシャツに年輪のような潮を噴きながら頑張っています。

まあ男の仕事って感じで今年は仕方ないかと思っていますが
なんせどんどん黒くなるのは顔と首ばかり。
首から下は生っちろいままで
裸になるとまるでオセロです。

この前プールに行きましたが
身体に比べて異様に汚く黒い顔に

この人はどんな仕事をしていると思われているのか?

裸でいるのが恥ずかしくなりました。

焼けるのと顔がばれるのが嫌で
最初はマスクをしていましたが

マスクの形に焼けていく・・・

なのでマスクはせず
帽子を深めにヘルメットを被っていますが
日光は容赦なく、周りから照り返し
おでこから下をグラデーションかかったように焼いて行き
ヘルメットの紐跡も白く残る…

部分部分まだらなので
目から下をドーラン塗ってんのか?って言われます。

余計疲れた汚いおじさんって感じです。

まあでも、それはそれで今まで経験してなかった
貴重な体験をさせてもらっていると思います。

久し振りに会う方は
自分と気が付かずびっくりされてましたが…。

思えばこの仕事を始めた時はまだ冬でした。

日差しよりも寒さとの戦いで
Tシャツの上に長袖インナーと
制服とダウンジャケットの上にまだ制服のドカジャン。
首にはマフラーぐるぐる巻き
下はスパッツの上にジーパン履いて
その上に制服ズボン。
まるで着ぐるみようでしたが
それでも寒かった。

その頃には
この仕事を夏まで続けていると思っていなかったので

って言うか

8月の日焼けガンガンするまでには辞めている
つもりでした・・・。

それが辞めるに辞められず
週3回位のアルバイト感覚で続けていました。

なんせ本職はアーティストで居たい。
本業は歌手、ミュージシャン、タレント、芸能人と言いたい…

なのでこの仕事は、食べて行く為だけの
腰掛間繋ぎアルバイトって割り切ってました。

が、

山下さんってこれが本業じゃないんだ?

ほかに仕事してんだ?

って仕事仲間のおじさんに聞かれてから
この仕事を本職として
生業としてされている方々がおられるって事を
当たり前の事でしたが改めて気づかされました。

中にはこの仕事はもう3年やっているって人がいたり
10年や、30年になるって人達もいました。

こんなきつい仕事
アルバイトやから多少の無理も出来ると
勝手に思っていた自分は
頭の下がるおもいでした。

凍えるような冬の長い夜中や
熱中症でぶっ倒れそうな暑い日差しの夏の日を
この人達は、何度も何年も越えてこられたんやなぁと。

自分は自分で本来やるべき仕事はこれじゃないと
この試練を乗り越えたら
必ず本来自分が進むべき道に光が射して来ると信じて
ある意味現実逃避をしていたのかも知れません。

この前ちょっとした事で
って自分のうっかり判断ミスですが
先方の現場監督からどやされました。

なめとんか!!

帰れ!!!

俺の会社に二度と顔出すな!!!!

もうそら大激怒です。
こんな怒られたん久し振りです。
やはり勝手な判断でうかつにやってしまった事が
こんな事になろうとは・・・。

会社の方々にも頭を下げて頂き
何とか事は収まりましたが
大変ご迷惑をおかけしました。

やはり
どんな仕事も、仕事としてお金を貰って取り組む上では
自信とプライドを持って
責任もってやらなければ駄目ですねぇ

って

おれは学生か?

って

学生アルバイトでももっとちゃんとしとるわいって。

まあほんとの意味で
生きて行く
食って行くって大変なんやなぁと
改めて身に染みる
45歳の夏でした。

お陰様で、本業のほうも仕事が増え
ますます顔は松崎しげるになって行きますが
見た目だけじゃなく、歌のほうももっと忙しく
なって行きましたよ・・・



言いたいですね

年末には。

BACK NO.

この道の果てまで

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第81回「山下忠彦45周年」

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第78回 やってみたら凄かった

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