この道の果てまで

山下忠彦

シンガーソングライター、俳優、ラジオパーソナリティとしてご活躍中の山下忠彦氏の、コラム『この道の果てまで』『山下忠彦LIVE!太陽にあたる場所』FM845毎週月曜日13:00〜。『夕暮れエンタテイメント』FMハイホー81.4毎週火曜日18:00〜。『奈良町チャンネル』奈良どっとFM78.4毎週水曜日21:00〜。『ちさとシアター』隔週木曜日18:00〜。ONAIR中。

「2014年初コラム」

第89回

2014.1.15更新


皆様明けましておめでとう御座います。
ってもう1月も半ばですが
新成人の皆様
おめでとう御座います。

今回は新年第1回目のコラム
皆さんはどんな年越しをされましたか?

私の年越し前後は色々有りました。
奈良にラジオ収録に向かう京奈和高速でバイク突然ストップ
原因が解らずとりあえず出口の灯りが見えたので
押して行きました・・・500m先まで…。
エンジンのかからない250㏄はなんと重い事か。
料金所を歩いて出てから、いつもメンテナンスを頼んでいる
バイク屋に連絡していたら
2~3日は引き取りに行けないって事でJAFに連絡しました。
そしたらなんと!京都まで5万円くらい!?掛かるとの事…

会員になってなかったんですね~・・・

JAFは諦めて自力で治そうかと
地面に寝そべり覗きこみ、あちこち叩いて直そうとしていると
その姿をみて誰かに通報されました・・・。
パトカーが来て職務質問されましたが
何とか状況説明してお帰りいただきました。
このまま置いておく訳にはいかないので
なんとか夜中にバイク屋が引き取りに来てくれるって事に
なりました。
次の日診断してもらうと
オイル不足によるエンジンの焼き付き・・・
御釈迦さんになりました(悲)。

急遽借りられた代車は30年位前の50ccの原チャリ

唸る様に白い煙の排気ガスをはいて頑張って乗ってました。

貴重なバイクらしくすぐに返す事に。
違うルートで借りられたバイクも
役30年前の原チャリ・・・。
これもクリスマスの夜の仕事中に
エンジンがかからなくなりまして
近所のコンビニに置いてかえるはめに。

今だに移動手段がチャリンコしかないのが厳しい…。

歌い締めは12月29日恒例の浜省バースデーライブを
地下鉄ライブで行い

大晦日は中途半端な大掃除しながらデモCDを制作し
色々なレコード会社に送りつけてみました。

初詣は1日北野天満宮と2日には下&上鴨神社で
買い食いメインのお参り
駅に帰ってきたら自転車がパンクしてるやんっっ!
と思ったら
空気入れる栓を抜かれてました・・・
それも前後両輪・・・。

正月から罰当たりな事をする
よっぽどストレスの溜まった人がいるもんやなぁと。

3日は兄貴家族と鍋をして夜中2時まで喋って
4日は作詞家の先生宅で嵯峨野トロッコ電車の曲を作り
5日は奈良の平城山カフェケーズで初どんちゃんライブ

お陰様で良いスタートが切れました。

そしてあっという間に1月も半ばで世間では成人式

自分はとっくに2回と5年過ぎてますが
1回目の成人式から既に25年…

何が変わったのかなぁ・・・

そりゃ人間生まれて25年もたちぁ
毎年毎年すくすく竹の子のように年々立派に育ち
気が付けば大人になるもんですが

なってからの進歩が無い!!!

3回目まであと15年も無い・・・

もうその頃は60歳、完全に初老です。

60と言えば

64歳で亡くなられたやしきたかじんさん
やっぱりショックで残念ですね。
亡くなられたと知ったのは7日でしたが
亡くなられた3日の日に
たまたま兄貴の家でスカパーか何かで
やしきたかじん50歳記念コンサートを見てました。
中学1年の姪っ子からしたら苦痛でしか無かったかも
知れませんが
懐かしい映像から目が離せませんでした。

兄貴の嫁さんも若く
画面で歌っている人を上岡竜太郎と思ってたらしい・・・。

でもほんま歌は上手いし喋らせたらおもろいし
毒舌やのに親しみがあり視聴率は取るし
唯一無二の憧れの存在でしたね。

丁度20才の時にカラオケ喫茶で働いている時に
初めてたかじんさんの歌を聞き衝撃を受けました。

真田広之
尾崎豊、浜田省吾に引き続き
自分に影響を与えてくれた人でした。

ってちょっとたいそうかも知れませんが…
と言うのも
二十歳の時に歌のオーディションで
初めて東京に行きました。

その時選んだ曲が何故かたかじんさんの「あんた」

東京には夜行バスで行きましたが
なんと出掛ける前にコンタクトレンズを洗面所で
片方流すと言う失態をしてしまい
仕方無く片方ぼやけたままで行きました…。
片目がぼやけて焦点が合わないって
情緒不安定になりそうで
ただでさえ初東京って緊張してるのに
なんとも奇妙な感じでした。

会場に着き、緊張の中、早速たかじんさんの「あんた」を
歌いました。

「なんか~、たかじんの関西弁の泥臭さが足りないんだよね~」

東京弁の冷たいコメントであっさり終わってしまいました。

やしきたかじんさんの東京嫌いがわかるくらい
自分も東京が嫌いになりました・・・
って逆恨みですが…。

その後は
東京に行かんでも歌は歌えるわい!!!
いい曲は京都でも作れるわいっっ!!!

そんな思いで京都や関西を愛し
頑張って来ました。

今でも東京は仕事で行くなら良いけど
住むには京都で離れたいとは思いませんが…。

やはり二十歳の時に受けた
片目でぼやけて見た東京の印象やショックが
その後しばらくトラウマのようになってしまうくらい
二十歳の時ってのは多感で大切やったんやなぁと。

まあ今ではその後何度か東京に行って色々あって
いい思い出になってます。

新成人の方々へ
これから色々想像もしえない出来事が待っています。

楽しい事も悲しい事も
山あり谷あり一杯あるでしょう。

でも乗り越えられます。

乗り越えた後に自分自身の成長になり糧になり
人生を生き抜く強さに変わって行きます。

自分もまだまだこれからです

新しい新成人の方々が新しい事に
新しい生活に挑んで行く様に

自分も今年は今まで以上に勝負の年です。
今日一日
己の心の持ち方によって
明日からの運命は大きく変わると信じて
頑張っていきましょう。