この道の果てまで

山下忠彦

シンガーソングライター、俳優、ラジオパーソナリティとしてご活躍中の山下忠彦氏の、コラム『この道の果てまで』『山下忠彦LIVE!太陽にあたる場所』FM845毎週月曜日13:00〜。『夕暮れエンタテイメント』FMハイホー81.4毎週火曜日18:00〜。『奈良町チャンネル』奈良どっとFM78.4毎週水曜日21:00〜。『ちさとシアター』隔週木曜日18:00〜。ONAIR中。

yamashita_2.jpg

「九死に一生」

第82回

2013.06.15更新


いきなりですが45歳になって早速事故りました。
仕事でバイクに乗っていたら
個人タクシーと激突しました・・・。

信号の無い、細い住宅街の交差点での出会いがしらで
一瞬の出来事でした。

激突する瞬間の映像はまだ目に焼き付いてます。
まるでスローモーションのように
グシャンガシャンと潰れながら天と地がさかさまになり
車に身体がドンと当たり、ぶっ飛びました。

バイクの前面は見事に大破。

オリジナルでワンオフで作ったフロントカバーが
木端微塵。

砕け散ったバラバラの部品を見たら
ショックでへたり込んでしまいました。

相手のタクシーは殆どどこにぶつかったのか
自分のバイクの壊れ具合に見合わない位の
擦り傷とへこみだけ…。

俺のバイクはこんなに壊れているのになんでやねんっっっ!
と、思いましたが
降りて来たドライバーさんも怪我なくて
良かったです。



警察が来て状況説明している最中も
救急車で運ばれている途中も
バイクが・・・
バイクが~!!!


自分の身体の怪我より
バイクの破損状況の方が気になりました。

一生懸命苦労して作った山下忠彦オリジナル部品を
また作り直さなあかんと思うと気が滅入るのと、

もう手に入らない貴重なパーツなので
絶対壊したくない思いで大事に乗っていたのに
ちょっとした不注意で、いとも簡単に
木端微塵に潰してしまった罪悪感。

病院でレントゲン撮ってる間も
どんどん精神的に落ち込んで行く。

まるで家族を亡くしたような喪失感…。

幸い骨折や大した怪我はありませんでした。

時間が経つにつれ、事故の状況からしても、
よくこれだけの怪我で済んだなぁと
後々怖くなって来ました。。

骨折や内臓破裂や
頭打ったり、顔がずる剥けたり
気が付いたら病院のベットの上で
「ここはどこ?私はだあれ?」ってな状態になってても
おかしくなかった。

もしかしてそのままあの世に行ってたかも知れない。

一瞬で人生も終るんやな~と。

それより
もしかしたら自分が人を撥ねたり
加害者になっていたかも知れない。

それも無く
本当に奇跡やったと思います。
色んな意味で、九死に一生を得ました。
つくづく守られたんやなぁと思います。

感謝です。



もう廃車やろなぁ・・・。

しかし凄い事に
次の日は何事も無かったように6週間分の
TV収録も無事に済み、
その次の日の殺陣教室も行けて
第二土曜恒例のライブも出来て
その次の日曜日には
新生瓏蓮者のプロモーションビデオも撮影できました。

あんな事があったのに
何故こんなに動けるのか、自分が自分に
一番驚いてました。

執念です。

全ては'気'の持ちようですが
まだ気を抜くと、
バイクが・・・バイクがぁ~!!!と
気分が滅入ってきます。

日に日に色々な所が痛くなって来ましたが
身体は自然治癒力で治っても
バイクはほっといたらほっといたまま
直らないですもんね。

うじゃうじゃ考えても仕方がない。
やはり見守られて
無事に今でも過ごせている事に感謝ですね。

こんなに元気にピンピン・・・

とは言えませんが

まだまだ生かされている事の喜びを
感じます。

6月10日は母親の命日でした。
いつもはバイクで行けていた比叡山にあるお墓も
電車とタクシーを乗り継ぎ行きました。

もっともっとこの世での活躍や
成長するまで、現世で修行せい!!頑張れ!!
と、言われているような気がしましたね。
母が守ってくれたんやなぁと思います。
周りの方々にもご心配かけましてすいませんでした。

最後に

道端で仕事をしていると色々な所に雑草が生えて来てるのを
見掛けます。

こんなとこに生えんでええやんって場所や
ここに生えても刈り取られるだけやんって場所で。

一時[ど根性大根]ってありましたが
そんな雑草を見て感じた曲です。


「アスファルトに咲く花」

コンクリートの隙間から目を出した雑草
土も見えない所から光を求めて

自分の生きる場所を見つけ 力強く生きてる
場違いな場所であろうとも 力一杯生きている

アスファルトに咲いた花のように
何所に生まれようと力一杯生きている

何の為に生まれて来たの?この世に居ても居なくても
別に自分じゃなくてもよかったと、迷う事もあるけど

一つの命 あの日生まれ そこに僕の魂が宿って
生きる事は 止められない 使命があると信じ

アスファルトに咲いた花のように
僕はここに居ると 力一杯叫ぶんだ

            以上

皆さんも
何が起こるかわからない毎日

当たりまえの様に生きている今日

急に終るかもしれない人生。

1日1日を大切に生きて下さいね。

BACK NO.

この道の果てまで

第81回「山下忠彦45周年」

第80回 7周年&8周年

第79回 冬は必ず春になる

第78回 やってみたら凄かった

06430__90_bc_95.jpg過去の『この道の果てまで』。その他に山下忠彦の魅力が満載の『山下忠彦コーナー』も。

CLICK HERELinkIcon