この道の果てまで

山下忠彦

シンガーソングライター、俳優、ラジオパーソナリティとしてご活躍中の山下忠彦氏の、コラム『この道の果てまで』『山下忠彦LIVE!太陽にあたる場所』FM845毎週月曜日13:00〜。『夕暮れエンタテイメント』FMハイホー81.4毎週火曜日18:00〜。『奈良町チャンネル』奈良どっとFM78.4毎週水曜日21:00〜。『ちさとシアター』隔週木曜日18:00〜。ONAIR中。


「歴史に弱いが刀雑学の秋」

第99回

2014.11.15更新

芸術の秋

食欲の秋

スポーツの秋

どっこいしょの秋

八代亜紀

なんか前にも言った事ありそうな気がしましたが



秋にも色々あります





今年は芸術の秋として色々させて頂いてます。



毎年出ていた学園祭は見事一校もお呼びが無く

その代わり

今年と来年は大阪の陣から400年と言う節目と言う事で

色々なイベントに出させて頂きました。



今年の5月は真田幸村博のプレイベントで

天王寺公園にて真田幸村の役をさせていただき

9月には秋の陣として

伏見桃山城築城50周年イベントにて

念願の歌謡ショーと殺陣ショー。

その流れで10月に大阪城にて大阪の陣合戦絵巻で

最後はズタズタに斬られ絶命しましたが

思っていた以上に高評価を頂き

出演の予定が一度流れて諦めていた真田幸村博に

ゾンビの如く蘇り

急遽出演が決まりました。

来年の夏の陣に繋がる真田丸の攻防を

させていただきましたが

来年の春には真田山公園にて夏の陣の真田幸村博と

又別に

大阪城にて大阪夏の陣が行われる予定。



今年はその間月一ペースで姫路にて

黒田官兵衛ショーをやって来ました。



まあ真田幸村と同じ赤い甲冑を使い回してますが…。



それもこれも

殺陣をやっていたお陰



赤い甲冑で色々なショーをやってたお陰ですが・・・



歴史には全く興味が無いんです。



大阪の陣って何?

真田幸村は何をした人?

真田幸村を何故信繁って言うの?



やってた割には

さっぱり解かって無いままやっていました・・・。



殺陣のショーでは立ち回りをしっかりやればいいし

講師をやって行く上ではなんら必要無いって感じでしたが

これではいかんと10月の大阪の陣400年祭りまでに

調べ上げ(簡単に)

やっと理解したと言う始末…。



まあその甲斐あって

真田幸村を演じる上で

かなり感情は込められました。



って今頃か~ぃってか。



再来年の大河ドラマもタイムリーに真田丸に決まり

来年も忙しくなりそうです。(大河には出れませんが…)



そんな殺陣は皆さんにとっても良い運動に成るって事で

来年からは二つほど殺陣教室が増えそうです。



ここで殺陣と言うか

刀にまつわることわざなど

皆さんは知らず知らず使っている事に

お気づき?


歴史はさっぱりですが

刀雑学なら…。

今回はその中から代表的な事をいくつか。

その1

ライバル同士や競い合う競技などで激しく争う時に使われる事

鍔迫り合うとか

しのぎを削り合うとか使いません?



この鍔(つば)迫りとは

刀の持つ所を柄(つか)と言いますが

刃との境目にある小判みたいなのが鍔と言います。



お互いの刀の鍔と鍔がぶつかるほど力で押し合い

一歩もお互い引かず互角な状態



これを鍔迫り合う

という所から来ています。



しのぎを削ると言う意味も

刀の刃の横にある筋を鎬(しのぎ)筋といい

ここを使ってお互いの刀を弾いたり

ぶつけあったりしている内に削れて行く



そんな風に激しく争い合う状態を

鎬(しのぎ)合う、削ると言います。



その2

身動きが取れなくなってしまった状態や

行きづまってしまった時に

切羽詰まったなぁ~

と言いますよね?



この切羽とは何か?



刀の刃と鍔と柄をはめ込んだ時に

間に挟まれている鍔がカタカタと動かない様に

そのまた間の詰め物になる薄い金具を切羽

と言います。

この切羽を上下に挟み入れておくと

鍔がカタカタ動かずしっくり来ます。

しっかりと刃が動かなくなったこの状態を

切羽詰まっている状態

と言う所から来ました。



その3

人間同士色々何かをして行く上で

この人とは反りが合わんな~

なんて心で思ったりしませんか?



この反りとは何か?



刀は1本1本刀鍛冶が焼きを入れて作って行きます



あっ

この焼きを入れてやる~も普段なにげに?使ってると思いますが

刀を熱してトンテンカントンテンカンと相槌を打ち…



あっ

この相槌を打つってのも

話は聴いてなくても、適当にリズム合わせて

ふんふんとタイミング良く返事をしている状態の時に使われますが



元々は刀を作る時に調子を合わせて

数人が叩いて鋼を伸ばす工程



こうして出来上がった刀を納める入れ物を鞘(さや)と言います。



鞘はその刀の形に合わせて木で作って行きます。

1本1本刃の形が違うのでオーダーメイドって感じです。



なので

違う刀を違う鞘に収めようとすると

当然微妙でも形が違うので

反りが合わず入らない。



夫婦で例えれば



夫婦喧嘩をして

「もうお前とは離婚じゃ~!」と言って

新しい女性の元へ行ったとします。





いざ一緒に過ごすとどうも趣味が合わない

生活感や性格も合わず喧嘩ばかり

肉体的な相性も悪い…



となると

反りがあわんなぁ・・・

と思い

やっぱり元の奥さんが1番ええわっ!



ってな感じで

よりを戻す



これを

元の鞘に収まる

と言います。



まあ日本人として昔から使われている言葉

何気に適当に使って来た言葉の中にも

日本の伝統文化でもある刀の文化

そこから来ている言葉やことわざがあったと。



まだまだ沢山ありますが

今回はこの辺にしとかないと。

曲はどうやねん!

ミュージシャン山下の活動は!!!

って

身から出た錆にならないうちに。

あっ
これも刀雑学・・・・。