うれしがり日記

GONG

リシーヴ魂隊の関西地区総長のGONGさんのコラム。『ヤマハ携帯サイト「ケータイクリエイターズ広場(Kクリ)」にて3つのレギュラーコーナーを展開中。あらゆるジャンルに興味を持つ趣味人間。特に収集欲、物欲が強い。広く浅い知識を誇るオタクになり切れないオタク。』とご本人。楽しいコラム間違いないです。

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『総合型地域スポーツクラブ とは?』

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そういえば、

今僕が多くの時間を割いている仕事について
書いてなかったなぁ。 ということに気づきました。

・・・

先日、個人的に衝撃的だった出来事がありまして、

僕の住んでいるところの隣町には、
「FMハイホー」というコミュティラジオ局があります。

そこで、リシーヴでもお馴染みの山下忠彦さんと共に
「殺陣道」の指導をされ、また俳優さんでもある
徳丸新作さんがレギュラーで生放送をやって
いらっしゃいます。

時間は火曜日の午後6時。
僕は通常この時間は仕事があって、なかなか番組を
聴くことが出来ずにいたのですが、

ある日たまたま火曜日の夜が空いたため、
隣町のサテライトスタジオまで生放送の様子を
見に行きました。

そこで徳丸さんから告げられた衝撃の一言。

『ちょっと喋っていきませんか?』

なんということでしょう。(あの番組風に)

わーどうしようどうしよう!!
でもラジオで喋ってはみたい!!(笑)

ということでお言葉に甘えましてスタジオの中へと
入りました。

しかし問題は何を喋るか?!もちろんノープランですから
即座に考えなければなりません。

そこで、

「総合型地域スポーツクラブ」について話すことにしました。

・・・

僕は現在「総合型地域スポーツクラブ」という組織で
サブマネージャーという役をやっています。

きっかけは、ウチの親父殿がそのクラブで指導役を
やっておりまして、

「助成金の申請作業をするのにパソコンが必要なのだが、
クラブに使える人間が居ない。手伝わないか?」

ということで、まぁそれなら、と引き受けたのが始まりでした。


僕はスポーツに関しては見るのは好きですが(主に格闘技)
自分から進んでやる方ではありませんでした。

なので「総合型地域スポーツクラブ」と言われても
全く知識を持っていませんでしたし、聞いたこともありません。

なので、手探りでの仕事の始まりとなりました。

少しづつ勉強していくうちに、だんだん見えてきました。


「総合型地域スポーツクラブ」の始まりは、文部科学省が
策定した「スポーツ振興基本計画」にあります。

まあ解りやすく噛み砕いて粉々にして説明すると、

「みんなスポーツしましょーよー」ということなのです。

近年、医療費の高騰が問題化しています。
その原因は食習慣と運動不足。

そこでそれらを解消する為にまずスポーツを振興しよう、と。

従来、スポーツと言えば、まず学校で行う体育。そして
スポーツ少年団。

しかし学校を卒業したら・・・
実業団や、プロになっちゃう人も居ますがそれは極わずか。
ママさんバレーなどのサークルもあったりしますが
どうやって参加すればいいか解らなかったり
やりたい種目がなかったり、色んな事情で通えなかったり、

近年は企業による営利のスポーツクラブも充実していますが
どうしても利用料が高かったり、

なかなか敷居が低いとは言いがたい状況があったわけです。

つまり学校を卒業してからのスポーツとは
「やりたい人、やれる人だけがやるモノ」という位置づけ
だったわけですね。


しかし、それじゃあイカンと。
家に篭っている人達もどんどん出てきてスポーツやって下さい!と

いう風になってきたわけです。
しかし強制するというわけにもいかない。

じゃあどうするか。

スポーツを始める為の敷居をいかにブチ壊せるか?!
ここにかかってきます。

そうなると役所ではなかなか難しい。
住民ニーズを完全に把握するのは大変なことですし、
そもそもお役所はスポーツだけにかかりきりになる
わけにはいかない。

そこで、

じゃあ住民のことは住民自身の手でやってみよう!
ということになったわけです。

いわゆる「新しい公共」というやつです。

こうして誕生したのが、住民の、住民による、
住民の為の地域密着スポーツクラブ
「総合型地域スポーツクラブ」なのです。

現在まで全国で普及活動が行われており、
文部科学省の目標としては
「最低全国の各市町村ごとに1つ、将来的には
中学校の校区ごとに1つのクラブを設置する」
ということなんだそうです。


「総合型スポーツクラブ」の大義は
「誰でも出来る」クラブであること。具体的には、

1)多世代・・・子供からお年寄りまで
2)技量・・・上手な人も下手な人も
3)障がい・・・ハンディのある人もない人も
そして時期を問わず、1年を通していつでも
始められること。

これが「総合型地域スポーツクラブ」の使命なのです。


そんな風に色々解ってきて見えてきたのが

「そうか!よーするに俺みたいなのがスポーツを
始めたくなるクラブを作ればいいんじゃん。」

ということでした。(笑)

で、次に考えたのが、
では、人はなぜスポーツを始めたくなるのか?

まず健康の為というのが多いでしょう。
純粋にゲームが楽しいと思う人もいるでしょう。
一汗かいた後のビールが旨いなんて人もいるハズ(笑)

でも、僕が一番大事だなと思うのは
「憧れ」です。

何かのスポーツを始めるキッカケとして、その何かを
実際にやっている姿を見て、
「自分もあんな風にやってみたい!」と思う気持ちは
きっと誰しもが持っているハズなのです。

その気持ちを呼び覚ます為には、身近な存在のトッププレイヤーが
必要になります。

具体的に言うとプロ選手やオリンピック代表選手などが
これにあたります。

幸いにして我が奈良県に昨年「バンビシャス奈良」という
プロチームが誕生しました。
この追い風を生かさないテはありません。

またウチのクラブでも、数々のトッププレイヤーの方を
お招きしました。

その中でも、自分の人生に影響を与えて下さったのが、
滋賀県で整体院を営む「西山克哉」さんです。

西山さんは、スタントマンをやっていた若いころ、
ビルの窓ふきのアルバイト中に7階の高さから転落、
足が不自由となりました。

しかし、リハビリをしていく過程の中で様々なスポーツに
挑戦、ついには2012年のロンドンパラリンピックに
セーリング競技の日本代表として出場するまでになられました。

その西山さんとの出会いは、これ以上無い刺激でした。


次に、スポーツを楽しむ上で重要なのが「帰属意識」です。
平たく言えば「チーム」ということですね。

例えば野球ファンやJサポーターが応援するチームと同じ
ユニフォームを着て応援をする。

「チームの一員である」という意識がスポーツを行ったり、
スポーツを支えるモチベーションになる場合があります。

ところで、

総合型地域スポーツクラブは、平成25年の調査では全国で
3237のクラブがあり、さらに256のクラブが創設に向けて
準備をしています。

いわば全国規模の「チーム」なわけです。
これは結構スゴいことだと思うのですよ。

しかしいかんせん知名度が低い!
ここをまず何とかせにゃならんと思うんですね。

上記のラジオ番組で総合型地域スポーツクラブのことを話そうと思ったのは
そういう気持ちもあったのでした。


最後に大事なのは、スポーツを「ちょっとやってみようかな」という
小さな気持ちの「芽」を大事に育てること。

僕は自分で自分自身のことを、スポーツをやる人間とやらない人間の
両方の気持ちが解ると思っているのですが、

この両者の間には想像以上に深い溝があります。

しかし、根っからのスポーツ嫌い、もう見るのもイヤ!とまでいう人は
実はそんなに多くはなくて、

機会さえあれば「ちょっと」やってみたい、と思っている人は
意外と多いハズなのです。
普段スポーツしない人でも、友達とボーリングに行ったりはしますよね?

例えばですよ、いくらスポーツ苦手という人でも、

広い体育館にポツンと1人で置かれて、足元にはボールが転がっている。
見上げればバスケットのゴールがある。
もしそうなったら、投げてみたくなると思うんですよね。
サッカーのゴールが置いてあったら、蹴ってみたくなると思うんです。

これが「スポーツの芽」です。

しかしそこで「そうか!バスケやりたいか!じゃあまず基礎からだ!グラウンド10周!」
とか言われたら「んじゃいいですわ。」ってなるんですよね。

これが従来のスポーツ。
ここをいかに大事に育てていくかってことが
僕らの使命なんじゃないかなって思うわけです。


・・・ま、そんなわけで。
そんなようなことをしております。

コレをご覧になった皆さんもぜひ、お近くの
「総合型地域スポーツクラブ」を探してみて下さい。

すぐ入ってくれ、とは言いません。
「へ~。こんなことやってんねんな。」

と思って頂ければ、幸いです。