うれしがり日記

GONG

リシーヴ魂隊の関西地区総長のGONGさんのコラム。『ヤマハ携帯サイト「ケータイクリエイターズ広場(Kクリ)」にて3つのレギュラーコーナーを展開中。あらゆるジャンルに興味を持つ趣味人間。特に収集欲、物欲が強い。広く浅い知識を誇るオタクになり切れないオタク。』とご本人。楽しいコラム間違いないです。

『笑う門には服着たる』


※一応、タイトルは変換ミスではありません。
意図的なものです。言わば「ボケ」です。

ボケを解説するのも恥ずかしいのですが
説明しとかないともっと恥ずかしいことに
なりそうな気がしましたもので・・・

なにせ当コラム、天然のタイプミスが
多々ありますものでね。


というわけで!(笑)

今回は 「笑い」 について書いてみます。


小学校の頃のGONG少年はといいますと
大変内気でございまして、何かを強くアピールする
ということが苦手なタイプであったと思います。

クラスにはだいたい1人や2人、ムードメーカーと
呼べる「おもろいヤツ」っていうのが居るものですね。

GONG少年の近くにも、何をやっても面白いヤツ
ってのがおりまして、喋ってもネタをやらせても、
それこそボールがアタマに当たった時のリアクション
までが面白いヤツでした。

当然人気モノで、そんな彼の、いつでもどこでも
笑いが取れる、そのセンスをとても羨ましく思って
おりました。

そんな内気なGONG少年も、時には場の雰囲気の
力を借りて、モノマネなんかを頑張ってやって、
ちょっとした笑いを取ったりもしたのでした。
そんな時はやっぱり無条件に嬉しいですよね。

当時片思いをしていた女の子にあるネタが大ウケ
したことがあって、しばらくは顔を合わせる度に
「な~、あれやってや~☆」と言われ続けrたことは
嬉し恥ずかしな甘酸っぱい思い出です。(笑)


笑いを取る、ということに少し目覚め始めたのは
やはりラジオ投稿を初めてからでした。

このコラムで何度か取り上げている
ラジオたんぱ「三ツ矢雄二のはしゃいで○○大放送」
という番組の中に「ハガキでお尻とり」というコーナー
がありまして、ここに毎週数枚ずつのネタを送り
続けていました。

今振り返ると笑いの技術としては本当に稚拙だった
と思うのですが、初めてバカウケした時のことは
ハッキリと覚えています。

そう、この番組は公開生番組でして、客席の声も
電波に乗るのです。

僕のネタが読まれた直後、ほんの一瞬の静寂の後に
ラジオのスピーカーが歪むほど「どっかーん!」と
湧いたあの瞬間の鳥肌が立つような快感は
今でも忘れられません。

それ以来、ウケを狙ってラジオに投稿をするという
のがすっかりクセになりました。

ラジオでハガキが読まれるその一瞬だけ「発信者」
になれるのです。そして上手くいけば「スター」にも
なれるのです。(はい。ちょっと言い過ぎました。)

ハガキだけではありませんでした。
「日高のり子のKBS京都はいぱぁナイト」という
番組では「替え歌のコーナー」がありまして、
その替え歌を歌う際の「カラオケ」をリスナーが
作る、というのが習慣化していました。

そこで僕は、「どんぐりころころ」という曲がお題に
なった時、ちょっと閃いて、日高のり子さんの
ある持ち歌そっくりのアレンジにして打ち込みで
作り、送りました。

結果、日高のり子さんは可笑しさのあまり、
歌うことが出来ませんでした。(笑)

も~ガッツポーズですよ!握りこぶしです。
「やったーー!!」って思いましたね。

ラジオを通じて「笑いを取る」ということに
すっかり味をしめたワタクシでした。

しかし、特に笑いのセンスやテクニックが
向上したというわけでもなく、ただ単に
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」というだけのもの
だったのですが、

それでもやっぱり当たると嬉しかったのは、
何も頼るものが無く、ただ単に「自分が面白いと
思えるもの」を書いて送ったのが他人にも
受け入れてもらえた、ということに尽きるでしょう。

そして現在、楽しく聞かせて頂いているFMニライ
(沖縄県北谷町のコミュニティFM)の番組
「ガハハ一発」では、自分でも「大丈夫かこれ?」
と思ってしまうくらいにボケ倒しまくってます。

パーソナリティの宮城琢磨氏が気持ちいい
くらい豪快に笑ってくれるので、こちらも
気分がいいんですね。

今では「これがオレの役割だ!」くらいに思える
ようになってきました。(笑)

ボケる場はラジオだけではなくなっていました。
mixiやFacebookなどのSNSでも、ボケ投稿が
すっかり日常化してしまいました。

Facebookなどは本名登録ですし、ちょっと襟を
正していこうかな・・・と最初は思っていたのですが

ダメでした。

もうすっかりキャラクター化しちゃっているのですね。

またインターネットは笑いの宝庫でもありまして、
面白画像、面白動画、面白コピペ。掘り返せば
いくらでも出てきます。

自分が面白いと思ったものをSNSで紹介して
他の人にも笑ってもらえると、何か連帯感というか
共鳴というか、そういうものが感じられて、
嬉しいんですね。


ところで話しがゴロッと変わりますけど、

「楽屋芸人」って言葉がありますよね?
お笑いをやってて、お客さんには全然ウケないのに
楽屋で同業者相手にはものすごく受けるという。

思うんですけど、笑いを提供しようとする人って、
自分が笑うことも大好きですよね。

僕も大好きです。
というわけで「プロの笑い」についても考えて
みましょう。

テレビのお笑い番組は大好きでしたね。
欽ちゃん、ドリフ、吉本新喜劇、それから
「見ごろ食べごろ笑いごろ」大好きだったなぁ。

漫才も好きです。「やすしきよし」「オール阪神巨人」
はもう国宝に指定してもいいんじゃないかと
思ってます。

落語についてはあまりすすんで聞くというわけでは
ありませんでしたが、決してキライではありません。
今まで何度か生で拝見する機会がありましたが、
すごく面白かったです。

ただやはり気楽に笑うというよりも、名人芸に酔って
しまうという部分はありましたが。

「エンタの神様」や「レッドカーペット」のような
一発芸的なものも好きですね~。

そして何と言ってスゴイと思うのは「タモリ」さんです。

かつては「イグアナのモノマネ」や「四ヶ国語麻雀」
で一斉を風靡したタモリさん。
しかしここ最近のタモリさんって、何か「芸」をして
ますか?ほとんど見かけませんよね。

どのテレビ番組を見ても普通に「会話」をしている
だけです。それなのに面白い。

これはもう天性の才能ですよね。


芸人なら何でもいいというものではありません
でして、

特に好きなのは「間」を操って笑いを取るタイプの
芸人さんです。「ナイツ」「オードリー」「ハライチ」
あたりの漫才なんかいいですね。
あと我らが奈良出身「笑い飯」も。

逆に好きじゃない芸人のタイプとしては、他人を
貶めて笑いを取る芸風の人。
H田雅功とかA石家Sんまとか、あのタイプの笑いは
好きではありません。

でもまぁ、どんな芸人さんも
一生懸命だとは思うんですね。

深夜のJR難波駅前広場に行きますと、多くの若者が
ダンスの練習をしているのに紛れて、壁に向かって
漫才の練習をしている人達も見かけます。

こういう人を見ると心の中で「がんばれー!」って
言ってます。

実は、僕の親戚に以前、NSC(吉本総合芸能学院)
に居たというヤツがおりまして、

親戚中でも評判のお調子モノで
「あいつならやりかねん」と言われていた男
なのですが(笑)

ある時、じっくり話しをする機会がありまして色々と
聞いてみますと、意外にも深く真剣に物事を
考えてるヤツなんだなぁ。ということが判りまして、
ちょっと見なおした、ということがありました。

プロとして笑いを提供するとなると、決して
笑ってばかりはいられないんだなぁ。ってことですね。

よくぞ僕はプロを目指さなかったなと思いました。

まあムリですけどね。
実社会での僕を知ってる人はご存知だと思うんで
すが、生身のGONGは全然面白くない人間です
からね。自分で書いてて悲しくなってきますけど。


現在では色んな方面で「笑い」はエンターテイメント
として認知されるようになりまして、

例えばロックバンド「聖飢魔II」などでも笑いの要素が
ふんだんに盛り込まれています。
デーモン小暮閣下曰く「人間は本当の恐怖のどん底に
落とされると笑ってしまうものだ」だそうなのですが。

一番大きな変化はプロレスですね。昔は「しょっきり
プロレス」として名を馳せたドン荒川さんが居たくらい
ですが、今では男色ディーノ、菊タロー、ストーカー市川
など笑いを売りにするプロレスラーが増えてきましたし、

逆に「西口プロレス」のようにお笑いの世界から
プロレスに乗り込んでくるような人達まで現れました。

あと、舞台演劇にも笑いは欠かせません。
中盤で目一杯笑わせて、最後は泣かせるお芝居は
見応えがあってたまりませんね。


こうして色々と考えてみると、「笑い」って
音楽に似てるんじゃないかな、って考えるように
なりました。

音楽には色んなジャンルがあって、どのジャンルを
好むかは人それぞれで、だからいくら「いい音楽」だと
言っても万人が好むわけじゃない。

音楽もお笑いも、「自分がいいと思ったもの」を
表現して、それに共鳴した人からリアクションを
貰い、それを糧として生きていく、そういうもんだと
思うのですよね。

人間は「リアクションを栄養に生きる生物」だと
僕は思っているのです。


ま、そんな理屈は抜きにしても、
泣いたり怒ったりしてるよりは笑ってる方がいいのは
明らかなことでして、

何でも欧米ではビジネスマンや政治家であっても、
ユーモアのセンスが無いと有能な人材とは認めて
もらえない、なんて話しも聞きます。

笑いは健康にもいいそうですし、

これからもずっと笑い、笑わせて(笑われて)
生きていきたいものです。


ただ、

ウチの親父殿、文字通り「オヤジギャグ」を連発して
すべりまくる人なのですが、

僕のお笑い好きがあの人の血筋だとしたら、
ちょっとヤだなぁ、とも思ったり。(苦笑)