うれしがり日記

GONG

リシーヴ魂隊の関西地区総長のGONGさんのコラム。『ヤマハ携帯サイト「ケータイクリエイターズ広場(Kクリ)」にて3つのレギュラーコーナーを展開中。あらゆるジャンルに興味を持つ趣味人間。特に収集欲、物欲が強い。広く浅い知識を誇るオタクになり切れないオタク。』とご本人。楽しいコラム間違いないです。

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『電話のむこうに』

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「電話」って 実はニガテなんですよね。

事務的に用件を受け伝えする分には全然いいんですが、
雑談というか世間話といいますか、特に必要もなくうだうだと
電話で話すってのがなかなか出来ないのですよ。

なんだかこう、時間のムダ使い的なカンジが耐えられないのですね。


あと、ニガテなのが留守番電話。

自分がかけた場合、心構えが出来てないところに「ピーーー」って
言われても、なかなか上手く話せないのです。

で、一方、自分の留守番電話に吹き込んでもらう場合なんですが、

「お電話下さい。」だけの伝言。これがなんともイヤなのですよ。
何がイヤかと言いますと、何か用件があって電話をかけてきた
ハズなんですよね。なのになぜそれを言わない?って思うのですよ。

大まかでもいいから「○○の件で~」とでも付け加えてくれれば
こちらもある程度の心の準備が出来るというものなのですが、
それが無いと「なんの話だろ?ドキドキ。」と思いながら
電話をかけ直すというのがコレまたイヤなのです。

他の人はそのへんどうなんだろう?と思って、一度ネットサービスの
「Arrow」で聞いてみたことがありました。

10人くらいの人から回答があって、結果は「自分もそう思う」という
肯定意見と「何が問題?」「自分も「お電話下さい」って言うよ」という
否定的意見がおよそ半分でした。なかなか面白いものですね。


僕が物心ついた頃は、もちろん携帯電話なんてものはなく、
また自分用の回線を持つなんてことも一般的でなくて
(回線加入権てのがまだ高かったですからね。)
電話は一家に一台が基本でした。電話機もまだダイヤル式でね。

誰か友達に連絡を取ろうと思って電話をかけると、大抵
本人ではなく家族の方が出るわけです。これがまた緊張の一瞬で。

で、本人に代わってもらう。そしてその相手が女の子で、それも
ちょっと気になってる子だったりすると、そりゃもう受話器を握る手が
汗ばんでいたものでした。(笑)

今から思うと、我ながらよくそんな緊張の連続に耐えていたなと
思いますね(笑)

なのに、ラジオの生放送に電話をかけたり(それも家族に聞かれると
恥ずかしいので、わざわざ公衆電話まで行ったり)
前々回のコラムで書きましたように、声優さんから電話がかかってくる
イベントに申し込んだり、自ら苦行を行うような(笑)ことをまぁ
よくやってたものでした。


20歳ぐらいの時だったでしょうか。運よく知り合いから加入権を
安く譲ってもらいまして、自分専用の電話回線を引きました。

その時はなんだか嬉しくてですね。やたら電話かけまくってた
記憶があります。あれ?オレ電話ニガテなんじゃなかったっけ?(笑)

それに合わせて初めてFAX機を購入しまして、友達とくだらないFAXを
送り合ったりして遊んでました。

それから「伝言ダイヤル」なるものが登場したのもこの頃でして、
自分もちょっと遊んでみたりしてました。結構楽しかった覚えが
あります。当然のごとく電話代がかさみましたが・・・

知らない人に話しかけたり、返事もらったり。
文通やアマチュア無線、昔のパソコン通信にハマってた頃でしたので
共通する感覚でやってたんでしょうね。


ところでそんなある時、
仲良くしてくれていたある女友達が、専門学校へ通うため関西を離れて
上京することになりました。

不思議と、その子とだけはどんなに長電話をしても苦ではありません
でした。むしろ楽しくて・・・

ってことはつまりそういうことなんでしょうね。(笑)


色んな話をしました。東京のこと、学校のこと、共通の趣味のこと。
毎週週末の夜になると電話をかけていました。

そう、共通の趣味といえば、その時間に同じラジオの深夜番組を
2人で聞いていて、番組の話題であーだこーだ話しながら、
外が明るくなり始めるまで話しをしていました。

その、夜が明けようかという時刻、番組のエンディングで必ず流れる
曲がありました。そして、いつもそれに合わせて彼女が歌うのです。

眠そうな声で電話口で唄う彼女のその歌が、僕は大好きでした。

今でもその曲を聴いて、彼女を想い出すことがたまにあります。
数少ない、甘い想い出の1つです。(笑)


さて話しが逸れました。

やがて「携帯電話」なるものが世に現れるわけです。
自分はわりと携帯電話を手に入れたのは早い方だったと思います。

1つは当時アマチュア無線をやっていたこともあって、非常に興味があったこと、
もう1つはその時NECの系列ショップで働いていて、携帯電話も取り扱って
いたことで、比較的手に入れやすかったことがありました。

まだアナログだった頃でした。手に入れた時は嬉しかったですね。
外で電話を受けられるというのが非常に新鮮な感覚でした。

しかしその携帯電話もやがて使用目的はネット利用にシフトしていき、
音声通話は二の次になっていきました。


そして現在。
歳をとり、電話でムダ話しバカ話しを出来る友達は減り、

携帯電話は完全なビジネスツールになり、家の電話にはわけのわからない
業者からしか電話がかかってこなくなりました。

まぁもちろんインターネットが便利になったことが大きいとは思うのですが、
考えてみればこれは寂しいことだなぁ と。


僕の電話嫌いはきっと最初からのものではなくて、
今の僕自身に余裕が無くなってきてるからなんだろうな、と思ったりします。


もし「お電話下さい。」という留守番電話メッセージが、
「あなたの声が聴きたい。」という意味ならば、これは嬉しいことですよね。


ただし独身女性に限りますが。(笑)