電気ぶたナマズ

hebi* (ナ マ 田 あ す か)

独特の切り口、独特の表現、独特の世界観!しかし読み終わってからジワっと「なるほど。。」リシーヴ連載当初から人気大爆発の『ナマ田あすか』さんのコラム。正体不明の読む快感に中毒者続出!? 『あすかワールド』あなたもそっと、覗いてみませんか??病み付きになります。

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【ウィズ エイジング】

第97回

2014.3.15更新

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 そういえば20代前半で既に左足親指が弱く痺れたようになり

バイト先のお客さんであった医師に訊ねてみたところ、それは

背骨に問題があるのではないかと言われたような。

 そういえば20代後半には既に首を後ろに傾けることが痛くて

できないほどに背骨周辺に異常を感じていたような。

 そんなことを言い出したら、高校生の時にはもう酷い顎関節症で

苦しんでいたような。



 なんと口あんぐりである。

ここ数年、悩みに悩んでいた痛みがあった。

それでもこれはおそらく内臓系の痛みであろうし、鎮痛剤を

しょっちゅう飲むほど痛くなってから換算してももう5年になる。

今、病院に行ってももう手遅れで死ぬパターンなのだろうし

自分としても延命の為、切ったり貼ったりするよりも

通常の生活のまま痛みだけを取ってもらい家で死ぬのが望みだ。

そろそろ痛みを相談しに病院に行こうか、いやいやギリギリまで

死の宣告は避けようではないか、涙が出るじゃない。

だってあたしは、まだ何も満足いく在り方ができていない。

あちらにもこちらにも示しがつかぬし、第一自分に示しがつかぬ。

などと、あれこれモヤモヤ考えていた。

 それでも毎日毎時間痛い。これはもう何科に行くのがベストなのか

終日自分の症状を改めて冷静に調べてみたところ、驚愕の事実。

事実かどうかは医師に判断してもらわねばならぬことだが

どうもこの痛み「坐骨神経痛」というやつらしいではないか!

し、神経痛!!?老人の病ではないのかそれは。

坐骨神経痛の治療法や市販薬やストレッチ法を検索した結果

案の定、坐骨神経痛の薬は、他の「関節痛」や「リウマチ」の文字を

伴っている。リウマチ……お爺ちゃん……お婆ちゃん。しわしわ。



 若いころから童顔で、年齢よりも常に下に見られることが

若い時には不満でありお姉さんぶっていた。

しばらくすると若く見られることが得だと思うようになってきた。

童顔は突然老けるのだと聞くと、恐れるようになってきた。

そして今、美容院で提供される雑誌はもちろんもう20代ターゲットの

それらではなくなった。鏡に映る美容師さんは、みんな若くて可愛いな

と思うようになった。



 若くあることが美しいという観念から脱却しなければ

あたしは必ず破綻するだろうということはずっとずっと前にわかっていた。

故に、アンチエイジングではなくあたしはウィズエイジングでいくんだと。

そこへ来て、坐骨神経痛疑惑である。

否が応でも、ウィズエイジングなのである。面白いほどに自分の変化は

多岐にわたる。



 しかし今が楽しい。

子供の頃や若い頃に比べて、悩みの広さも深さも年経るごとにエグいけれど

やはり今が1番楽しい。ワクワクする。

なぜならあたしは、生粋のホラー好きである。ワクワクが止まらない。

早速、坐骨神経痛のレビューを読んでみる。70代女性のレビューであった。

マウスを持つ手が微かに震える。