うつですが。なんぞ?
みじんこ
うつ暦『うん十年』。ポジティヴに『うつ』を生きる迷わない女。精神安定剤とタバコと酒とコーヒーをこよなく愛し、自分を冷静に見つめる。時に陽に時に陰に。天然性不良。
くるくる観覧車。no.02
- 大丈夫なはずだったのね。きっと大丈夫って思ったのね。で、そんな兆候も無かったのね。だって姪っ子と一緒だし、姪っ子を守らなければいけいないし、ちょっと自信もあったのね。神戸のモザイクの観覧車。それも小さいのだから数分しか乗らないし絶対大丈夫だとね。
- くるくるって観覧車の箱?がおりてきて、それに先に姪っ子をのせたのね。『ほら、ちゃんとゆっくりのって、すぐにすわるんよ。ほら!』って。で私がのって…
- そしたら私の後ろでドアが閉められて、鍵みたいのを閉める音が聞こえたの。
- 『がちゃーーン』って。たぶんそんなに大きな音じゃないんだろうけど。
- 私にはとても大きな音に聞こえたのね。かなり、かなり大きな音だった。
- その次の瞬間にきちゃった。
- 久しぶりにきたのよ。
- 数秒我慢したのよ。これでも。
- でもだめやった。
- さけんでた!
- 『おろしてーー!』て
- 姪っ子の目が点になってた。
- 観覧車の係員のおじさんが
- なんか言ってる。
- もうとめられないみたいな事を……。
- きたのよね。しばらくぶりにきちゃったわ。
- 我慢した。うなりながら我慢した。
- 観覧車の頂上について
- 観覧車の半分が済んだ時にちょっとだけましになってきた。
- それからは
- 恥ずかしさがこみ上げてくるのよね。おりる時にどんな顔をしょうか?って
- おじさんにどんな事言おうか!?って。
- 汗がでてくるのよね。背中に。その汗がお尻のところまで伝わるの。
- 流れるって感じ。
なんていおう。なんていおう。
姪っ子はまだ点の目。