泣き虫日記

髪 切 達 人

京都・上賀茂 御薗橋。閑静な住宅街の中の隠家的理髪院『古川理髪院』の親父の泣き虫な日記。腰に鋏を刀の代わりにぶら下げて『SAMURAI』の『心』をいつも持つ。昭和37年生まれの寅年。最近涙もろくなってきている。

リシーヴって実はちゃんとした本だったんよ。

第13回

2014.05.15更新



WEBマガジンリシーヴって実はちゃんとした本だったんよ!
先月で100号を記念したリシーヴ。
発刊当時はなんとちゃんと印刷をした本だったんです。

それもスタッフが結構たくさんいて
取材のコーナーや
体験のコーナー、
営業さんもいて広告の営業をしたりしてね(汗)

京都や大阪の有名な店舗さんに置いてもらったり
大学の前で手配りもしておりました。

世に中の不景気の風が吹き出し、
広告に対する予算の減少などがあって
『紙媒体』としての存続がきびしくなっていったのですわ

しまいには、ペイパブの企画や
広告主重視の『企画物』が出だしたときには
正直『あかん』と思い出しましたわ。

本来出版物、それも雑誌というものは
編集と営業は別物でなければいけません。

そうじゃないと
本自体のキャラが消えてしまいます。

広告が増えないと
編集の取材への経費が減っていきます。

そうすると当然『面白いもの』が作れなくなります。

編集は取材に金をかけたいから
営業に対して『もっと広告とってこい!」ってなります。

逆に営業は
『面白い内容やないと営業できひんやないけ!』ってなります。

こうなったら悪いスパイラルに入っていきます。

んで、
紙媒体をやめたんです。

WEBに特化しようと。

そうする事によって
本来の姿の
本当にしたい事ができるって。

せせこましく
いそがしく
あわただしくするのを
このリシーヴではやめました。

ゆっくり
ゆっくりやろうと。

そして継続しようと。


先月100号をむかえました。

発刊当時のメンバーの顔がうかびます。
必死になれない編集作業をしていた連中の顔。

取材になれない新人スタッフ。


それらの事を思い出すと
まだまだ続けていかないとあかんと….。


ゆっくりゆっくり
続けていきます。